「みんなのいいぶん」 ママの声

モミの木が見てきた、森の中でそれぞれのいのちが生きるいとなみが、様々な動植物の声で届いてきます。
弟を犠牲にしても、食べて生きるオオタカの子。そのオオタカに食べられるトラツグミ。鳥の卵を食べるヘビ。ヘビに食べられるカエル。みんな、自分の命のために食べ、食べられる。この森の作っているおおきな生き物ピラミッドに、我関せずの人間に、まっすぐなメッセージが伝わってきました。

いきものピラミッドと副題にある通り、
食物連鎖に関わる生き物たちが、それぞれの言い分を主張する構成です。
オオタカ、トラツグミ、ヘビ、カエル、ザリガニ、シラサギ、ナナフシ、アオムシ、カケス、ドングリ、ミミズ、落ち葉、ノウサギ、モミの木。
そう、生きるという事は、そういうことなんですね。
生々しい証言もありますが、独特の画風は冷静に余韻を伝えてくれます。
最終ページで、人間との関わりも示唆します。
そう、私たちも、生き物だと気づかされると思います。
小学生くらいから、命を体感してほしいです。

生き物には、それぞれいいぶんがあるものだな・・と、思いました。共通しているのは、皆　必死に生きてるってこと。誰かがいなくなっても、それが壊れてしまうって・・・。人間は、森を切り開いて、開発するが自然を壊して、人間ははたして、生き残れるのか・・・と、思いました。