ちょっとばかり絵本にしては長いお話かな声に出して読んだら15分以上かかるかもしれません。でも、面白いです!!
絵本の表紙に「リンドグレーン」作とあって、リンドグレーンって、あのリンドグレーン?「長靴下のピッピ」の?大好きな「カッレくんシリーズ」の?あの、リンドグレーン?
って、疑りながら読んでいくと、その文章の面白さはまさにリンドグレーンでした!!
本に挟まっていた訳者のページを読んで知ったのですが、実はリンドグレーンのお父さんが、お話をするのがとても得意な方で、子ども達(リンドグレーン達)にいろいろなお話を語ってくれたそうです。
(これを読むまで、お父さんもお話上手だったなんて、知りませんでした)
このお話は、もしかすると、そのお父さんから聞いた話をもとにして作った、いわば半分はその地域に昔から語られている昔話で、そこにリンドグレーンが話を広げたのかもしれませんね。
この絵本は、子どもに語ったらドキドキしてしまう、いい魅力をたくさん詰め込んである素晴らしいお話でした。
何しろ子供っていうのは、怖いくせに「怖い話が好き」な子が多いんです。そして、この絵本に登場する二人の主人公も、怖い話を聞くのが大好きな兄妹なのです。
おばあさんのお話の途中で、二人が茶々を入れるところなんて、今の子ども達でもやりそうな感じでした。
ぜひ、近いうちにお話会に使いたいです。