みみをすます
きのうの
あまだれに
みみをすます
から始まって、
みみをすます
きょうへとながれこむ
あしたの
まだきこえない
おがわのせせらぎに
みみをすます
と、終わっています。
空から降ってくる雨が雨どいを伝って落ちてくる……。
それは、一体どんな音なのでしょうか。
最後は「小川のせせらぎ」と、なって流れていくんですね。
この詩にはいろいろな時の単位が登場します。
十年前、百年前、千年前、一万年前、十万年前、百万年前、千万年前、一億年前、一兆年前の宇宙の轟って、どんな「音」だったのでしょうか。
もしかして、ビックバンの音?
すごくいろんな想像が出来ました。
やっぱり谷川俊太郎さんって、すごい方だなぁ。と、思いました。
そして、一つ一つ描かれている長さんの挿し絵も素敵でした。
いちばん最後のページの挿し絵は、だまし絵みたいに描かれていて、人が目を閉じているようにも見えるし、キスしている様にも見えます。
壮大な作品です。機会があったら、子どもたちに音読したいです。
小学校高学年くらいから大人まで楽しめる詩だと思います。