保育園の園児さんに読み聞かせをしました。
「おさんぽでんしゃ」の頁では、「わぁータイヤじゃない。足だよ」、「でこぼこでんしゃ」を見て「こわーい」「運転手さん出てるよ」の声。
「かぶとむしでんしゃ」は見た途端に「かぶしむしだ」と嬉しそうな声。
「でんせんでんしゃ」は「こわいよね」、「てじなつかい」を見たら「手品やってほしいなあ」、「さんがいだてでんしゃ」は、「こんな電車にのってみたい」と歓声が上がってました。
電車の脱皮は「次の電車来るのに迷惑でしょ」とクールな反応も。
ページをめくるたびに、次はどんな電車?というわくわく感が子どもたちから伝わってきました。
そして、子どもたちはとてもよく絵を見ています。電車に乗っている人たちの楽しい表情まで。
自分では気づくことができない細部まで子どもたちは見て感じているんですね。子どもってすごいなあ。絵本の世界とちゃんと対話ができるんだと、読んでいた私の方がこの絵本の楽しさを子どもたちから教えてもらったかもしれません。
今まで敬遠しがちな井上洋介さんの絵本でしたが、子どもたちは絵から感じとる力がとてもあるんだなあということがわかりました。そして、井上さんの絵本の中に潜ませている楽しさだけでないこわさも感じとっているんですね。