読み聞かせボランティア養成講座があり、そこで読んでいただいた本です。
女の子がお父さんと一緒に雪の森の中に行き、みみずくを見るお話です。
そう書いてしまうと身も蓋もない感じですが、文章が詩で、雪の清浄さ、雪の森の静謐さが感じられます。
まるで、女の子と自分が同化したかのように、雪道のぴーんと張りつめた寒さや初めての感動やわくわく感がありました。
機会があれば、大人の方も読んでもらう機会をもたれるといいなと思った本です。
小学校の教科書に採用されていることもあるらしく、主人公の女の子は低学年ぐらいだと思いますが、この本の情感がわかるのは、高学年または大人かなと思います。
講師の先生は、6年生の教室で読まれたとか、お父さんが「ほーほー」とみみずくの鳴き声で呼びかけるところで、絵本なんてという顔をしていた子どもたちも、そっぽを向かずに絵本に集中しだしたのだとか。
時期的に冬の時期がぴったりです。