「あおい ちょうと くすのき」 ママの声

くすのきが優しく語りかけてくれるようなお話でした。大地の母という感じで、虫や生き物たちを優しく守っているようでした。この本を読んでいて、自然の大きさとか偉大さとかが伝わってきて、とってもためになりました。

木が生きているかのように描かれています。
風が吹いたとき、夜の様子、
自然の中に居るような気持ちです。
題名に蝶、とあったので
蝶がでてくるかな、と思ったのですが
くすのきがメインでした。
子供にはまだちょっと早かったようで
理解しづらいようです。

沢田としきさんの作品だったのでこの絵本を選びました。クスノキの優雅な振る舞いと凛として雄大な葉っぱの魅力を感じられる絵本でした。主人公が色々な音を耳で聞くのではなく自分の体全体で聞き取っている所が素晴らしいと思いました。自分のまわりにやってくる人を寛大な気持ちで受け入れてあげる所も感動しました。

３歳半にして近所のお兄ちゃんの様子をみて
虫とりに興味を持ち出した息子。
ちょうちょのとぶ姿を追いかけて眺めるこの時期、
まさにタイミングよく読める配本シリーズは
（こちらは福音館書店「ちいさなかがくのとも」）
ありがたい内容のものが多くて大好きです。
あおあおと迫力あるくすのき、はっきりした色使いの
絵は雰囲気たっぷり、夏の匂いです。
花火が体に響く、とりがつつく、木の気持ちになれます。
へぇ、そんな風に思うのか、としみじみ思ってしまう。
作者の方の木を見る優しい目がうむ言葉だと思います。
なんだか爽やかな気持ちになれる本です。