改めて、「ももたろう」を読みたくなって借りてきました。
というのも、作者の松井直さんの講演を聞く機会があり、
松井さんなりの「ももたろう」のあり方、「鬼」の存在についてのお話を聞いたので、子どものころ読んだときには気付かなったアレやコレやをもう一度見てきたいな〜と、思って。
「ももたろうはお姫様を鬼のところから救い出しに行ったのであって、鬼たちから宝物はもらわないんです。私の書いたももたろうは、鬼たちから“宝物をさしあげます”といわれても、断ってるでしょう?」(松井さん:談)
そのページを見つけて、お〜ぉ、本当だぁ。たいていのお話では「宝物とお姫様をもらってくる」のに、なるほど〜。
それから次のページ、鬼たちは鬼が島からももたろうたちの船に乗って、送り届けているんです。
よく見ると、舵取りをしているのが鬼たちじゃありませんか〜。
“鬼”って、もともと百済から来た人たちのことを指していた。という説もあります。(もしかしたら、もっとロシアの方の土地の人だったかもしれませんよね?
だから、普通の日本人と違って、身体も大きく体の色も違って見えたのかもしれません。たいていの鬼たちの描写は髪の毛が黄色でくるくるしてるし…。
《ももたろう》一つとっても、深く掘り下げて読んでみるといろいろお話の背景などが見えてきて面白いな〜と、思いました。
松井さんのお話には出てきませんでしたが、この絵本で鬼の大将とももたろうが戦っているとき、
キジがさり気なくお姫様の楯になっているところにも気づきました!(キジ、カッコいいぞ〜)
幼児から大人まで、年齢に関係なく楽しめる日本の昔話です。ぜひ読んだことがある人、まだ読んでない人も、ぜひ一度手にしてみてください。