落語絵本シリーズ12。
私は知らなかったのですが、落語では有名な噺のようですね。
江戸時代の時の数え方がポイントとなります。
真夜中の12時が九つ、夜の10時が四つ。
そして、そば一杯の値段が16文。
夜のそば屋の屋台での出来事です。
やってきた客は、そばを散々褒め、お代を払う段になって、
小銭を数え、途中で時刻を聞き、お代をごまかすのです。
それを見ていた通行人が、そのずるを見抜き、自分も翌晩試してみての失敗談。
上手くいかなかった最大の原因は、時刻を聞くタイミング。
実は、真夜中の12時(九つ)、夜の10時(四つ)の違いが、
人々の様子などから背景に描かれているのですが、なかなか難しいです。
このあたりをしっかり理解していないとオチがわからないので、
しっかりと読み込んで解説してあげないと、子どもたちには少し難しいと思います。
でも、絵本化は難しいところを、しっかりと落語噺に寄り添って描いた
川端誠さんに、拍手!です。