美しい和紙に筆と墨を使って描かれた絵が
世代を超えて語り継がれてきた物語を伝えてくれる1冊です。
派手さは全くないのですが、物おじしなかったり、
夜は自ら稽古をしたりとの描写もあり、一寸法師の力強さが
十分伝わってきて、読むほどに非常に味わいがあります。
「♪ゆびにたりない いっすんぼうし〜」
息子と一緒に祖父母から教えてもらった一寸法師の歌。
歌いながら物語の情景が浮かぶのでこの本を
開く前にすでに歌が頭の中で流れていました。
歌詞の通りに物語が本当に続くかしら?と疑問に思っていましたが、
まさにこの本はその通りきちんと物語が進んで行くので
感動しました。
息子も「歌と一緒だね!」。
一寸法師のお話は他にもたくさん出ていて何冊か読んでいますが、
今のところ文章・絵ともこの本が私は一番好きです。