本を読み終えた後に5歳の息子が初めて、「おかあさん、続きが読みたい」と
言った本でした。「植えた木はどうなるの?」と。
まさに、佐藤さとるさんの空想の世界に引き込まれたみたいです。
親の私自身も、話の90%以上が“かおるの空想”でつながれているのにも
関わらず、村上勉さんの絵があまりにも、かおるの空想を上手く描きだ
していて、惹きつけられました。
特に、木の説明が始まると、本の向きを変えて読み進めることになる
のがとっても魅力的です。
木のその上はどうなるの? どうなるの? とワクワクしました。
木のてっぺんにつくと、また元の正式(?)な本の向きに変わるところも
素敵です。
こんなに1つの木のことで、素敵に話を膨らませることが出来るなんて、
やっぱり、佐藤さとるさんの空想世界はすごいなと思います。
かおるの植えた「マテバシイ」が早く大きくなるといいなぁ!
ちょっと話が長いので、やはり5歳以降のお子さん向きかもしれませんが、
とてもお薦めです。是非、読んでみて下さい。