シリーズとしてはこれが一巻なのですが、先に『マルコ・ポーロの冒険』から読むと、歴史の流れがわかりやすいかもしれません。
マルコ・ポーロの『東方見聞録』に影響を受け、未知なる大陸をめざすコロンブス。
この絵本にも描かれていますが、新大陸を発見したその後の歴史はアメリカでの黒人差別の歴史とつながることを考えると、切なく感じます。
また、コロンブス自身も一生を通しては果たして幸せだったのか?という点も考えさせられました。
コロンブスの一生の中に歴史の明暗が混在するようなそんな気もちを持ちました。
このシリーズは、絵が細かく丁寧に描かれているのも魅力のひとつです。
当時の人々の様子や、コロンブスが航海に出た時に船に乗っていた人々も図鑑のように説明されていてよくわかりますよ。
コロンブスの伝記絵本には、ピーター・シスのものもあるので、併せて一緒に読んでみるといいと思います。
マルコ・ポーロ、コロンブス、北極探検と読んできたのでシリーズの他の本も読んでみたいです。