「ふるかな ふるかな？」 ママの声

よくある展開だなと思いながら読み進めていましたが、最後のオチで一気に目が覚めました。

ふるかなふるかな？

そう言いながら雨を待っていた少女と子犬は、姿の見えない誰かに救われましたね。
その姿の見えない誰かは、お母さんかもしれないしお父さんかもしれないし、他の誰かかもしれません。
その誰かを読者に想像させるのが味が効いていて、素敵だと思いました。

とてもきれいな絵で、優しい気持ちになれた絵本です。
雨が待ち遠しくてたまらない女の子とワンちゃん。
準備万端で雨を待っています。
その様子がかわいらしくて、気持ちがわかる感じで、
とっても癒されました。
雨が降ったーーーーと思ったら・・・。
最後のページまでみのがせません（笑）

水玉のレインコートとか傘がかわいいなって思いました。女の子とわんちゃんの雨を待つ姿がなんとも言えず可愛らしいですね。でもせっかく雨が降ってきたかと思ったら、そうではなかったのがちょっと残念でした。ここで本当の雨が降ってくれていた方が私は嬉しさが増したと思います。二人が雨をこれだけ待ち焦がれていたので、私はなんだか残念な気もしました。曇りの日に読むと雰囲気が出るかも。

大人の私としては、雨はあまり降ってほしくないのですが、「子どもだったら雨を楽しみにすることもできるかな？」とほほえましく思いながら読ませていただきました。ただ、このお話のなかで雨は本当に降ったのでしょうか。微妙に謎が残る終わり方が良かったのか良くなかったのか…私としては何とも言い難かったです。

雨が降るのが待ち遠しい女の子と犬。
大人にとっては、雨の日は憂鬱な人も多いのではないでしょうか。濡れるのも嫌だし、傘をさすのも面倒だし、道路は混むし…。
でも、子どもは関係ないのですよね。雨も楽しめる才能があります。そんな気持ちを思い出させてくれるお話でした。

小さい子とワンチャンがかっぱを着て、向かい合って空を見上げてる姿に惹かれ、手に取りました。
「ふるかな ふるかな？」と、雨を待ちわびる様子がとてもかわいらしいです。
雨が降ってこんなにうれしい気持ちになれるんだ！と、読んでいるこちらも幸せな気持ちになりました。
オチも最高です。