「習い事」って、この絵本の主人公のように、自分が“やりたい”と思ってやるものだし、
自分でやりたいと思ったからこそスランプや大きな壁が来ても、前に進んでいきたいと、思うんじゃないでしょうか?
この絵本からは「バイオリンが好き」「バイオリンがやりたい」って、気持ちがよく伝わってきました。
この絵本はドレミの音階で物語が進んでいきます。
「ド」から始まり、「ファ」でスランプに入り、落ち込んだりくじけそうになったりしながら、「ソ」で立ち直り、高い方の「ド」で、夢に向かって頑張りましょう。と終わりますが、その流れがとっても自然で描き方に無理がなく、読みやすかったです。
この絵本は高田万由子さんが翻訳されています。
マリー・ドゥ・サールの絵も、あちこちに音や音楽に関わるものが描かれていて、「ここにもある〜」と見つけるのが楽しかったです。
この絵本は夢を持って「習い事」をしている子どもたちに特にお薦めしたいです。
ちなみに、うちの下の子は好きでピアノを始めましたが、練習をさぼるのは好きで、大舞台は得意ではありません。ただ、自分の好きな時に好きなように弾くのが楽しいようです。
特に「上手くなりたい」とか、「コンクールで勝ちたい」とかいう願望は全くありませんが、好きなら続けてほしいなぁと思っていますが…。