82歳のおばあちゃんは、働き者でしっかりもの。
みんなから頼りにされ、好かれていました。
ところがある日、天神様の帰り道で転んで怪我をしてしまい、そのころから、おばあちゃんは少しづつ変わっていきました。
おばあちゃんの生と死を、子供の目を通して語りかけています。
死を取り扱うと暗くなりがちな話ですが、現実から目をそらすことなく、家族みんなが優しくおばあちゃんを見守っています。
おばあちゃんがなくなってから、おとうさんは子供達に言います。
「人間は、年をとって死ぬ時も、あかちゃんになるんだよ。
まっ白なこころで、天国に いくんだ。」
この言葉が、とても心に染み入ります。
誰もが迎えるであろう人間の死。
それが家族であったり、自分自身であったり。
その時が来ても、あわてず素直に受け入れられるような自分でありたいと思います。
娘には、まだわからないことのようでしたが、また、機会があれば読んであげたい絵本です。