いろんなことを考えさせられるお話です。
なぜか自分だけ、四角く生まれたユラ。四角いクラゲなんて見たことない、みんなと違うというだけで、クラゲの仲間に入れてもらえません。外見だけで仲間かどうかを判断するなんて、とっても悲しいこと。でもクラゲたちは容赦なしです。
どうしていいのか分からなくなったユラは、自分の仲間は他にいるんじゃないかと、広い海をさまよいます。でも、イカにも、タコにも、ナマコにも、自分たちとは違うと、相手にされませんでした。
一人ぼっちになったユラは、毎晩月にお祈りをするようになったのです。来る日も来る日も、月に祈り続け・・・。
ラストは、これでよかったのかな・・・と正直思うところはあります。
ユラは確かに可哀想。祈れば届くかもしれないという希望も大切。
でも、せっかくの個性が失われてしまったのはちょっとさびしい結末かなと思います。
みんなと同じ形になったから、仲間に入れてもらえてハッピーエンドとは思えないかな。どうせなら、そのままのユラを仲間たちに認めて欲しかったな。