9歳の息子と読みました。
引越しの最中に、大忙しのお父さんお母さんお兄ちゃんに
相手にされない保育園児のまりちゃん。
引越しほどではないけれど、
忙しい日常での、我が家でもよくある光景に、
いつの間にか4歳の娘もそばに来て、一緒に絵本に見入っていました。
母 「今忙しいから、あとでね」
父 「ちょっと今大事な話してるから、静かにして。」
兄 「いいなー、保育園で毎日遊んでるだけでさ、宿題とかないしさ。」
発しているこちら側はなんてことないつもりでも、
まりちゃんが、そして我が家の4歳の娘が、
普段寂しい思いをしていることが
とってもよく伝わってくる一冊。
題名の「くまちゃん」は、最後にしか登場しないのですが、
寂しいまりちゃんを外に連れ出す存在感は抜群。
4歳の娘が、オトナを、お兄ちゃんを見上げて、
どんな気持ちでいるのか。
我が家のメンバーもしっかりと、考えてあげたいと思います。
いつか熊ちゃんに、連れて行かれないようにね。