登場人物のキャラクターが良いですね。
閻魔さまは、威勢がよくて、サバサバしていて、単純そうで(笑) 根は優しい人なのかも!?って、思えてきちゃいます。
お地蔵さまもキュート♪ 「ごちそうさま おいしかったあ」 「もっと いっぱい たべたあい」 なんてセリフからして、何だか子どもみたいで可愛いです。
地獄の様子が、細かく描写されていていいなって思います。
グツグツと煮立つ熱湯に入れられたり、針の山を歩かされたり、火あぶりにされたり、ヘビに体を巻き付けられたり・・・他にもいろいろ。
反対に、天国の何ともまあ優雅な生活なこと♪ お釈迦さまはコーヒー片手に読書を楽しみ、天女?が空を飛んでいたりもします。
地獄と天国の対比が上手に描かれていて、おもしろかったです。
地獄と天国って絶対相容れないイメージがあるけど、この作品では天国の住人が普通にラーメンを地獄まで食べにきているし、閻魔さまも普通にラーメンをふるまっています。 この友好的なムードが良いなって思います。
さて、我が息子。
「そもそも天国とか地獄ってないよねー。あの世は絶対あるけど」
ですって(^^;) 二年生になってだいぶ現実的になってしまい、読み聞かせの時寂しく感じることも多くなってしまいました。
そして、お地蔵さまが激辛ラーメンを食べきった時の息子の一言。
「やっぱり石でできているから、辛さとか感じないんじゃないの〜」
なるほど!!するどいですね。母はそこまで思わなかったから、こんな部分からも、ちゃんと成長しているんだなあって嬉しくなります。
おもしろい作品なので、ぜひいつか小学校でも読みたいと思います。二年生、三年生あたりに読もうかな?