この絵本の作者(写真家)が、息子さんの作った物語に沿って
パリの街の中で写真を撮って作った絵本だそうです。
息子さんは、この絵本に登場するかわいい青い服の子。
そういわれてみれば、物語がちょっぴりたどたどしい感じもします。
迷子になったジャン。雑踏の中で一人だけ青いのは
寂しいきもち、孤独をあらわしているのかな?と思いました。
例えれば、ホローコストを描いたスピルバーグの「シンドラーのリスト」で或る女の子一人だけがモノクロの中で赤い色をつけられていたこと=生命を現していたように。
ポツン・・・とした感じがでています。
ただ惜しむべきなのは、訳の言い回しが大人向けな言葉でちょっと伝わりにくいところ。
「里ごころをつけた」など。
橋の名や建物の名前も、息子には注釈つきで読みました。
パリの街とかわいい男の子を見て楽しむ絵本かなと感じました。
息子はパリに興味を持ちつつも、ガーゴイル(怪獣の彫刻)は
怖いと思ったようです。わりとあっさりした反応でした。
この絵本。
もしかしたら文字が無くて写真だけのほうがよかったかも・・??