絵本の勉強会で井上洋介さんの本を勉強した時に「さむくなってきたので ぼくたわしかわなくちゃ」、「なんで寒くなったらたわしを買うの?」と疑問が出たのがこの絵本でした。
確かに一読すると、「なんでたわし?」なのですが、刈谷市美術館で行われていた井上洋介図鑑展へ行った時にこの『たわし』の原画のそばに「井上さんはたわしがお好き」と説明が書かれていて、その単純明快な説明に、「そうだったんだー」と納得できてしまいました。
と同時にナンセンスを理解するって、理解という言葉自体がすでに固いですが、ナンセンスを感じるセンスって、とても素直な心なのかもしれないなあと。
最初はすんなり乗せてくれたかえるが、乗客が増えすぎたところでイヤイヤをするところにクスリ。
最後にほっとした思いがしました。
そうそうこの絵本も横顔の本なのですが、最近わかったこと、井上さんの絵本ってお出かけするお話が多くて、縦書きなので、顔が左に向いているんですよ。
どうして横向きが多いのかな?と思って読んでいた末に気づいた結論でした。
子どもたちはどんな反応を示してくれるのかな?楽しみな一冊です。