毎晩、かばのおばあさんはさるに、おはなしをしてくれます。
それは年をとったおばあさんが孫に聞かせる昔話のように。
さるはお話の途中で、何か必ず合いの手を入れます。
それを聞いてクスクス笑っていた恥ずかしがりやのカメレオン・・・。
ある日かばは年をとってしまい、もう先が短い事をさるに告げます。
さるはおとぎ話のように“いつまでも幸せに・・・”なんて嘘じゃないか!と泣いてしまいます。
でもさると一緒でとても幸せだった事、早く新しい友達を作る事を言い残し去って行きます。
かばがいなくなって、さるは寂しくて仕方ありません。
そこへあのカメレオンがきて、楽しかったお話をもう一度してくれるようさるに頼みます。
そんな気になれなかったさるですが、いつしかかばさんの役をするようになるのです。
さるがお話をしてカメレオンが合いの手を入れる。
そんな微笑ましい風景をジャングルが見守っていました。
世代を超えて語り継がれるもの・・・。
伝えていかなくてはいけないお話・・・。
自分の立場で出来る限り、子供たちに聞かせていってあげたいものです。
色鮮やかな色彩が、子供をひきつけます。
コッケモーモーのアリソン・バートレッドの作品です。