20歳くらいのとき、この本と出合い強い衝撃を受けました。「ビックオーとの出会い」とともに、10数年間、私の中で、いちばん好きな本です。
そして、いつかこんな本を書けたら・・・そんなな想いは、今も私の中でくすぶっています。
読むときの、状況によって、感じ方が違ってきます。
人を羨ましがったり、何かにあこがれたりして、実際に手に入れてしまうと、それが窮屈だったということを、ここ10数年間で、いやというほど経験してきました。
今読むと、そんな思い出もよみがえってきて、イタイ!!
最近、思うのです。
「ぼく」は、かけらとサヨナラしてしまった。
だけど、かけらと一緒に転がりながら、ミミズとお話したり、お花の匂いをかいだり・・・できればいいのに。
歌いたいときは、個々に戻ればいいのに。
「誰のものになったって、わたしはわたし」
そして、かけらと一緒になっても「ぼくはぼく」
そうやって、自分をしっかり持って、相手を尊重すれば、離れずに済んだのではないかな・・・
・・まあ、窮屈ではあるだろうけど・・・
宝くじが、3億円当たらないかな〜あたったら、あんなことも、こんなこともするのに・・・と思っている私も、3億円で自分のかけらを埋めようとしている、「ぼく」です。
きっと、一生。このかけらは、見つからないでしょうね。
完全体でない自分を自覚して、いくつになっても、足りない何かを探していたいものです。