優しい題名と、暖かいキリンの親子の版画的な表紙に惹かれて、手にした絵本。下の弟赤ちゃんのあっくんが生まれてお姉ちゃんになった私の声がお話をしている様子。赤ちゃんのあっくんが寝てから、忙しく家事をするおかあさんに私は話しかける。ねぇねぇお猿さんの抱っこってどんな ふう?と。次々に家事をこなすお母さんに次々と質問をぶつける”私”がとってもいじらしく、愛おしく、見えました。
5歳の息子の目はそれぞれの動物達の抱っこの絵が描かれている左側の頁に興味を持ち、私は次の質問をする私とお母さんの日常の一こまが描かれている右側の頁に暖かい視線を向けていました。
もちろん最後には、あのね、あのね、おかあさんの抱っこは?と期待どおりで嬉しいのですが、本当の最後の頁が私は好きです。(お楽しみに!)そして言うまでもなく、この絵本を読み終えた後は、我が家もママ抱っこをしてから眠りました。
ひとつ、ふたつと「つ」が付く年は抱っこが不可欠です。と言い切ったかつてお会いした小学校の担任がいたことをふっと思い出しました。