「ノーダリニッチ島 K．スギャーマ博士の動物図鑑」 ママの声

タイトルが気になって図書館で借りてきたのですが、1ページに1体で99体もの動物たちが描かれて、驚きました。
これだけの数の架空の動物たちを考える空想力はすごい！と思いました。
“トーベ・ヤンソン”のムーミン谷の仲間たちみたいな世界を感じました。
1体1体の特徴や生息している場所など、細かい設定にもびっくりです。
動物が好きな人よりもファンタジックな仮想世界に興味のある人のほうが楽しめるかもしれません。

自分が読んでみたくて図書館で借りたのですが、小6（当時）の息子が興味を持ったので、一緒に読みました。
息子は「ポケモン図鑑みたい」と楽しそうに見ていたかと思うと、「K・スギャーマってどんな人？」と、インターネットで調べ始めました。するとびっくり！スギヤマカナヨさんと同一人物ではないですか！他の絵本と作風がまるで違いますね。
ノーダリニッチ島ってどんなところだろう？・・・と想像するのも楽しい本。植物図鑑の方も読んでみようと思います。

登場する動物は全て空想上の生き物。
それが解説付きで約１００ページにも亘って描いてあるのです。
著者によると「私の冒険は時間などに左右されない空間を超越していく魂の冒険なのです」とのこと。
これだけ沢山の動物を生み出したことに脱帽です。
一見、普通の図鑑と変わりないくらいに、詳しく生息地や生態が書かれているので、ほんとにいるんじゃないかという錯覚に陥ります。
一風変わった絵本ですが、娘はなぜかとても気に入ったようで、一人でパラパラとページをめっくっては、眺めています。
娘の目にはどんな風にうつっているのかな？