八月にぴったりな花火の絵本。
色彩も、薄暗い墨色っぽいバックの中に浮かび上がる花火の色とのコントラストがきらきらしていて鮮やかで夜空に浮かび上がる様子が伝わってきます。
花火の大きさ、音の大きさ、臨場感が溢れています。
感動したみんなが花火になってしまう場面も幻想的で素敵です。
あまりにもの感動で、おしっこをもらすっていう行動は犬にもよくあるし、なんとなく理解できます。
でも、4,5歳の子どもって、花火の絵本として聞いていたにも関わらず、多分、この次のページからはおしっこもらしたタヌキにばかり目が行ってしまうと思うのです。
「おしっこ」このワードだけで笑えるのが子どもですから。
それがおしっこもらした!となって、次のページもそのまた次も・・みんなでおしっこ漏らしたページまであるので、多分綺麗な花火の感想よりも
「おしっこ漏らしたね」という印象が強くなってしまいそうな気がしてしまいました。
私的には、花火がとっても美しい絵本なので、最後まできれいな花火だけの印象で終わりたかったなーというのが正直な感想です。
美しく描かれた花火のストーリーとおしっこがどうも似合わないようななくてもよかったような。そんな気もしてしまいました。