地獄はおそろしいです。絶対に行きたくないです。
馴染みある水木さんが描く『地獄』なので、さほど恐怖は感じませんでしたが、かなりショッキングな絵も含まれていました。
あまりにも理不尽で、悲しすぎる事件が後を絶たない現代。
もしも、地獄が本当にあって、“悪いことをすればかならずそこに堕ちる”ということが、紛れもない事実であれば、誰もが自分を戒めることは間違いないでしょう。地獄の存在を信じる人が増えればいいなって思います。
これから大人になる娘にも、心のどこかに留めておいてほしい、そう思うから、読み聞かせます。
もちろん、地獄に堕ちるから悪いことをしないという発想は、根本的に間違っているのでしょうけど、そう願わざるをえない、今の時代が悲しいなと思いました。
“良い心を持つことが大切”
水木さんは、そう締めくくっています。