パッと見、結構若く見えるこの国の王さま、一体いくつなんでしょう?
一番初めの感では、1から10までメルリックにいろんなことをさせてたみたいだけど、ちゃんと王さまらしい仕事をしているのかしら?
と思っていましたが、このお話を読んで、意外とこの王さま根っからの王さまで、しっかりしているな〜と感心しました。
おはなしの最後に気球で見たこの国の地図というのが、王さまの部屋いっぱいで登場するのですが、
この本の作者のデイビッド・マッキーは最初からこの国の地図をある程度形にしてから物語を描いていたのでしょうか?
王さまに頼まれた絵描きはえらい迷惑だったんじゃないかと思いましたが、最後の様子を見ると、彼は彼でたくさんの絵が描けて大満足といった顔をしていたのでほっとしました。
メルリックって、巻が進むほど性格が見えてきましたが、
決して生真面目な優しいだけの魔法使いでなくて、結構おっちょこちょいで面白いことが好きな楽しい魔法使いのようです。
ちなみにそらまめくんシリーズやどんぐり村シリーズで子どもたちに人気の絵本作家なかやみわさんは(講演会でお話を聞いた時)、
自分で作る作品の舞台は一度ちゃんと全体像を設定してから物語の進行を考えるそうです。