このシリーズは、サイズ的には手のひらに乗っかるコンパクトなものですが、お話は皆読み応えがありますね。
鯖売りどんが、道に迷って泊めてもらおうと入った家が山姥の家。
即座に逃げ出せもせず、言われるままに鯖を一本残らず山姥にただ食いされて、最後に脅され逃げ帰ろうとするも、悔しくて悔しくて。
そうそう、読んでいても悔しさが伝わってきました。
山姥の家の天井裏にのぼり、山姥のご馳走を横取りする鯖売りどんの危なっかしいこと。
はらはらしてしまいます。
この後の見事なまでの、鯖売りどんの逆襲劇に「そこまでするか〜!」と息子。
徹底的に息の根を止めねば、蘇り力のありそうな山姥は退治できませんね。
う〜、この残酷さもなんか怖い!
山姥は魚を手にすると、しっかり膝を折ってむしゃむしゃ食べて、走って追いついて来るそうで、山姥の被害に遭う魚売りは、皆遠くへ魚を放リ、逃げるための時間稼ぎをするというお話を聞いたことがあります。
こちらの作品の山姥も迫力満点でした。