国内500万部、海外150万部の超ロングセラー絵本シリーズ。
おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そして兄妹10ぴきの物語なのですが、シリーズでこれだけ外れがないのも例がないのではないでしょうか?
今回のお話は、ピクニック。
行先は春の野原。
家族団欒、自然の雄大さなどがいつもテーマになって描かれていますが、今回は特に14匹よりも自然に重きを置いた描写になっています。
14匹を描く視線が遠くにあるのです。
その分、自然界の営みが克明に描かれています。
植物の説明が最初と最後にあるので良く分かりますが、さながら図鑑のような趣も醸し出している程です。
一番好きな構図は、最後のタンポポ。
主人公は、自分と主張しているのですが、見事な構図だと思います。
いつもと少し変わった14匹の描かれ方だと思いますが、自然を感じることが出来る絵本です。
ピクニックに行きたくなるようなそんな一冊です。