読み終わったら、息子が「ひどいお父さんだね」と言った。
奥さんは、「あんたも、お父さんに捨てられちゃうかもしれないよ」と加えた。
つい、自分は「お父さんにも事情があるんだ」と言いたかったが、読み終わってすぐにリアクションのある絵本は好きである。
引っ越し先では動物を飼えないからと、河原でボール遊びをしているところで、気がついたら捨て犬になっていたタロウ。
川に向かって投げられた黄色いボールをお父さんに届けなければ。さまよい歩くタロウの姿はなんとも切ない
かつて捨て犬だった我が家の老犬を見ながら、犬ってけなげで主人思いだと思った。
さまよい歩いて最後に拾われたタロウ。新しい犬小屋の中に黄色いボールが大切にしまわれている。
ポチになったタロウはこれから幸せに暮らすのだろうか。
我が家の犬となって15年過ぎた老犬も、遠い昔の事を覚えているのだろうか。
小学校の読み聞かせに使おうと思う。