ケビン・ヘンクスと言えば、2005年のコールデコット賞受賞した「まんまるおつきさまを おいかけて」で知られています。
今回の作品は、1994年のコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
物語の主人公は、ネズミの子オーエン。
オーエンのお気に入りは、黄色いタオル。
赤ちゃんのときから、ずっといっしょ。
どこに行くにも一緒なのです。
そんな時に、お隣のおばさんが、お節介な一言を言い出します。
「おたくのぼうや、もう あんなものを もちあるく
としじゃないでしょうが」
こんな方って、いますよね。
パパもママも気になり出して、黄色いタオルを持ち歩かないようオーエンに諭すのですが、一向に聞き入れません。
でも、もう直ぐ学校に入学します。
流石に学校には持っていけません。
そこで、ママが素晴らしいアイデアを出すのですが、お隣もおばさんも納得の解決法でした。
子供の頃って、何かしらこだわりの物があって、傍から見ると何でその物が好きなのか理解し難いことってあると思います。
いつの日か、そのこだわりもなくなる日が来るのだから、それを許容してあげることができる親になりたいものです。
上手く行き過ぎという感が若干ありましたが、それよりも、こういう記憶って自分も含めてあったなと共感できました。
子供だけでなく、親も読みつつ楽しめる絵本としてオススメします。