ウンゲラーは、絵だけではない。
この絵本は文章ですごさを見せてくれました。
猫のパイパーは反抗期。
母親のキスなんて大嫌い。
やることなすことムカつくし、学校行けば暴れん坊。
だけど、最後にはちょっぴり反省を。
母親に花束を贈りました。
「もうキスはしないでね」
単色の絵を、ウンゲラーの言葉が少々過激に取り囲みます。
ウンゲラー、文章もすごい。
この本は、思春期の子どもの親にとってとても暗示的な絵本だと思います。
実際、親からの巣立ちの中で、子どもの心理はパイパーのように過激なのかも知れない。
学校に行けば、回りはみんな同じ年。
ぶつかりあいも半端じゃない。
疾風怒濤の成長期は何事も過激なのかもしれません。
子どもは活火山なのですから、大人し過ぎると危険かも。
ただ、この時代を間違いなく乗り越えてほしいのが親心。
少々不気味に、遠慮なく、ウンゲラーは語ってくれました。