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ゼラルダと人喰い鬼」 パパの声

ゼラルダと人喰い鬼 作・絵:トミー・ウンゲラー
訳:田村 隆一 麻生 九美
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1977年
ISBN:9784566001114
評価スコア 4.5
評価ランキング 7,530
みんなの声 総数 49
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  • これって本当にハッピーエンド?

    ウンゲラーのとてもスパイシーな絵本です。

    子どもたちを食べてしまうというとても怖い人喰い鬼。
    何も知らぬ無垢なゼラルダが、こともあろうに自分を食べようとして足をすべらせ気絶してしまった鬼を助けてしまいます。
    ゼラルダの作る料理に大満足の鬼は、仲間たちとともに子どもたちを食べることを止め、最後にはゼラルダと結婚して幸せに暮らしました?

    子どもたちを食べてしまうという、とてもインパクトのある恐怖感から良いひと人になったように思える鬼。
    ハッピーエンドだと人は言うけど、ウンゲラーの狙いはその上を行っているかもしれない。

    だって、最後の絵、子どもの一人が後にナイフとフォークを隠しているじゃないですか。
    そういえばゼラルダが人喰い鬼のために作った料理の豚の丸焼きの絵。
    その前ページでは荷車の中から豚が不安げに覗いている。
    ページをもう一度進めてみると、ロバが「いいのかなあ?」って顔をしている。
    鬼たちは子どもを食べるのを止めたけど、良い鬼になったなんてことどこにも書いてない。

    私は最後のページに「続く」と書いてあるように見えてしまいました。
    続編があれば、とんでもないどんでん返しがあったりして。
    これがウンゲラーの世界です。

    奥さんも同じようなことを言っていましたが、純真な子どもにこんな解説は無用です。
    ハッピーエンドでホッとしている子どもたちには内緒にしておきましょう。

    投稿日:2009/08/12

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    5
  • ちょっと怖くて、オチが劇的

    子どもを食べてしまう残酷な鬼がいました。
    森に住むゼラルダという女の子に人喰い鬼は出会います。
    何もしらないゼラルダは鬼へ料理を作ってあげます。
    料理を食べるとあまりの美味しさにビックリ。
    鬼の城へゼラルダをつれていき、皆にゼラルダの料理を食べさせると、鬼たちは子どもを食べることなんかすっかり忘れてしまいます。
    そして、ゼラルダと鬼は幸せな家庭を築く・・・

    ちょっと怖くて、オチが劇的。
    それは、同作者作品「すてきな三にんぐみ」もそうだったなぁと思いました。
    大人の自分からみると、やはり最後の鬼の血が流れる子というのはかなりのインパクトがあるなぁと思いました。
    娘にはちょっと早かったようなので、読ませるのは4歳くらいからが良いと思います。

    投稿日:2003/11/06

    参考になりました
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    1
  • おなかがすいてくる本

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子11歳、女の子9歳

    子どもたちを食べる人食い鬼。ひょんなことから、ゼルルダは人食い鬼を助けることになり、人喰い鬼はゼラルダにおいしいお料理を食べさせてもらって、人よりおいしいものがあることを知ります。そして人を食べることをやめてしまいます。
    おいしそうな料理が次から次へと出てきて、とてもおいしそう。終わりもハッピーエンドで、遠目もきいて、小学校低学年の読み聞かせにも適していると思います。

    投稿日:2006/11/19

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