いろいろえほんシリーズの1冊。
淡い色のシンプルな絵が特徴の絵本なのですが、今回はほぼ一色刷りというもの。
ほぼというのは、白色があるから。
物語は、ベンチのある公園にペンキを持った犬がやってくるシーンで始まります。
そう、白色は、ペンキの色なのです。
犬がベンチにペンキを塗っていると、いろいろな動物達が通り過ぎていきます。
最初は、自転車にのったきつね。
次は、走っているヤマアラシ。
と、「とおる」という題名通りに話は進むのですが、物語はそれで終わり。
とおるという行為に着目したと言えば聞こえは良いのですが、あまり動きが感じられないのが気になります。
子供の好きな繰り返しの構成ではありますが、惹きつける魅力には欠けるもの。
その分、厳しい評価となりました。