1967年1月の初版で既に196万部の売上を誇る大ベストセラー。
「ぐりとぐら」シリーズと同じメンバーによる作品ですが、全く同じ月の初版です。
「ぐりとぐら」は、396万部を超える部数を誇りますが、「そらいろのたね」は単品であるのに対して、「ぐりとぐら」はシリーズ化されており、その差異も興味があるところです。
物語は、主人公のゆうじが自分の模型飛行機と、きつねのそらいろのたねを交換するシーンから始まります。
さるかに合戦の、かにとサルを彷彿させるシーンです。
そこからの展開が最高に愉快です。
なんと家が育つのですから。
こうした展開は、子供心にはたまらないはず。
自分の基地って誰しもが欲しくなった記憶があるのではないでしょうか。
それから家がどう育つかはお楽しみなのですが、ぐりとぐらをはじめとして、お馴染みの動物達が登場するのも楽しめるところ。
最後にきつねが、またゆうじのところに来て、交換するのですが、やっぱり欲張りとか独り占めは良くないという教訓もあって、文句なしにオススメ出来る一冊となっています。
絵本としての魅力が満載されていて、読み続けられるのも納得できる一冊です。