とてもずるいコウモリに憤りさえ感じてしまいます。獣の一族と鳥の一族は、長い間喧嘩をしていました。お互いに嫌っていたので争いはなかなか終わりません。獣たちが勝てば、コウモリは獣たちのところに出かけて行って、獣の仲間だと言い、鳥たちが勝てば鳥の仲間だと言うし、信用出来ないなあと思いました。獣たちと、鳥たちが仲直りした時には、みんな揃って睨みました。「ずるいぞ。いつでも強い方にくっつきたがるなんて。誰の仲間にもなれないぞ」と言われたコウモリは、逃げ出しました。誰もいない薄暗い洞窟に住み付きました。だから今でも洞窟にはコウモリがいるのです。そしてコウモリは、夜しか外に出かけないのです。と、コウモリのことがわかりました。仲間外れになるのは、当然だと思いました。