人はいろんな経験をして 思いでの風船を たくさん増やしていきます
こんな美しい表現で きれいに描かれた絵本です
ぼくは弟よりたくさん持っている
そして ママとパパは ぼくたちよりたくさんの 風船を持っている
そしておじいちゃんは 長いこと生きてきたから 風船はもっとたくさん持っている
おじいちゃんの 思い出話を聞くのが大好きな ぼく
おじいちゃんとの共通の思い出話を聞くのがなにより嬉しくて・・・・
でも・・・・そんな おじいちゃんが 近頃 ちょっとへん?
同じ事ばかりくり返してしゃべり 思いでの風船が 一つづつ飛んでいってしまうのです
これは 年をとったおじいちゃんが 認知症になっていくお話です
ぼくは そんなおじいちゃんを 悲しく思うのですが
「おじいちゃんの飛ばした風船が ぼくの風船になって増えているんだよ」
おじいちゃんの 思いでの風船は すべてあなたのものよ
パパとママはそう教えてくれるのです
家族が 認知症を どうとらえて 向き合うのかを 優しく教えてくれる 絵本でした