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「よだかの星」は、宮沢賢治のの作品の中でも好きな作品です。 鳥たちからばかにされ、それを悲しみながら、懸命に空を飛ぶ姿が、雄々しくも感じられます。 姿美しいカワセミや、愛らしいハチドリと親戚だというところも、気にかかりました。 でも、よだかはその鳥たちからすると、劣等感を持って仕方がないような奇異な姿をしています。 それを個性的とも言うのでしょうが、実際によだかを見たことがないだけに、想像の中でイメージを膨らませていました。 今回、佐藤国男さんの描いた木版画のよだかを見て、その「残念ないきもの」的な表現が本当のヨタカそっくりであることを確認して、このお話の重さを改めて受けとめました。 姿かたちで人を評価してはいけないという、当たり前のことを再認識しました。 お話の中で、よだかの飛翔は悲愴ではあるけれど、輝いています。 佐藤国男が木版画の特性をいかして、最大限に表現していると思いました。
投稿日:2022/03/10
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