小学校図書室は
学校参観の日は子ども達の待合室になります。
懇談会が終わってお母さんが迎えに来るのを図書室で待つのです。
お母さんが迎えに来ると,特に3・4年生の子達は
友達の手前か お母さんの呼ぶ声に
めんどくさそうに答えて 帰り支度を始めます。
でも いつもの帰り道を 大好きなお母さんと一緒に帰る嬉しさが
図書室から出ていく背中に見え隠れしています^^
そんな図書室に この本を面見せで掲示しておきました。
このお話は
長谷川さんの お母ちゃん自慢 と
私は思いました。
だって 素敵なお母ちゃんじゃないですか。
義史くんのために 何だって作ってくれるお母ちゃん。
友達に 「ジーパンのようでジーパンでない べんべん」 なんて
からかわれても,
「これなら お母ちゃんにも作れるかもしれない」 と
カッコイイかばんを作ってもらって
お母ちゃんの名誉回復をしようとしているのかな?
と 深読みしてしまいました。
「おとうちゃんを作ってよ」と後悔するような言葉を 言っても
「ミシンで作ってん」と
スーツで父親参観に来てくれるお母ちゃん。
この 発想の転換と おおらかさ が今の長谷川さんの絵本の温かさにつながっているのでしょうね。
やっぱり自慢のお母ちゃんですね^^
背表紙には とっても手をかけ愛情を詰め込んだような
お弁当を友達の前で広げる 義史くん。
「義史のお母ちゃん,すごいな!」って
友達に言ってもらえたかな。
そんなこと言われなくても,
義史くんはよ〜くわかっているでしょうけれど^^