「まる・しかく・さんかく」を使って、「ボール」や「お皿」など、子どもにとって身近なものが色鮮やかに描かれています。文字がほとんど使われていない絵本ですが、その分イラストが強調され、「まる・しかく・さんかく」の図形を簡単に理解することができます。
この絵本では、どの図形もきちんと図られた図形ではありません。特に「しかく」や「さんかく」は、微妙に角が丸くなっていたり、直線でなかったり、図形を正確に表現するよりも、イラストそのものを重視しています。
例えば、「さんかく」の旗。、おなじ「さんかく」の旗なのに、風にたなびく様子で、いろいろな「さんかく」の形が生まれます。そのままを絵本で表現しています。だからこそ、子どもの目に優しく、純粋に絵本の絵を楽しむことができるのでしょう。
図形を理解するという点では、1歳〜2歳くらいの子どもにぴったりの絵本といえるでしょうが、純粋に絵本の絵を楽しむという点では、0歳から楽しむことができるでしょう。