「あったとさ あったとさ ひろい のっぱら どまんなか」
とてもリズム感のいい文章が続きます。でものっぱらにあったものは、すべてが巨大。
ピアノやせっけん、でんわ、あわたてきにいたるまで・・・その巨大なものを使ってみると奇想天外なことが起こります。でんわでゼロゼロゼロばんまわしたら、地獄の使者がやってきたり、あわたてきでぐるぐる空をかきまぜたら、ザーザー雨が降ってきたり。
こんな巨大なものでも100人の子どもにかかってしまえば、それはおもちゃと化してしまいます。
巨大なものは、そう台所やリビングなど身近に転がっているものばかりなんですね。子どもは案外既成のおもちゃよりも、身近に転がっているあわたてきや電話が大好き。それがすべて巨大だったら・・・また全く別のおもちゃになってしまう。子どもの想像力を忠実に描いた絵本なのかもしれませんね。
そうそう、巨大なものをいつも見守っているきつねの存在も気になるところです。のっぱらに住んでいるきつねかな