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7件見つかりました
この本は、とても有名ですね。 でも今まで読む機会がなく読んでいませんでした。 読んでみての私の感想としては、少々後味が悪い感じがしました。 せつない思いや人を思いやす優しさが花さき山に花をさかせるという設定は素敵でいいなあと思いました。 でも、その優しさやせつなさや思いやりの内容が私にはどうも納得いきませんでした。 とくに双子の兄弟のところはあまりにもかわいそうだとおもわずにはいられなかったし、優しさというか我慢というか自己犠牲のような気がしました。 我慢や自己犠牲が美徳とされきた古い時代には、この内容は非常に感動的かもしれませんが、なんとなく今風ではないなという印象をうけました。 また、最後やまんばにあったことなどを大人に話した時、それを誰にも信じてもらえなかったという結末もなんとなくさびしく感じました。
投稿日:2010/03/02
子どもの頃大好きな本でした。花の美しさと、人知れず我慢した時に、花さき山だけはわかっていてくれるという安心感がとても心に響いたように思います。 今日、市の図書館のお話し会で、この大型絵本の読み聞かせを見ました。 黒いバックに浮かび上がるような静けさが迫ってきて、やはりすごい絵本でした。 花が一面に咲く場面の美しさには目を見張るものがあります。見ていた子ども達からも「きれい・・・」というため息が洩れました。 でも、大人になり、おかあさんになってから見ると、感動ではない発見をしてしまいました。 『花さき山』でうたっている優しさには、自己犠牲がついてまわるのです。 ただ、人知れず優しいことをしたら花は咲きました、ではいけなかったのでしょうか。 自己犠牲の伴わない優しさは、たいした優しさではないのでしょうか。 また、晴れ着を我慢したあやに対して、“親はどんなにありがたかったか”で、いいのでしょうか。 おっぱいを占領している弟を膝に乗せたおかあさんは、どうして我慢している兄に背を向けているのでしょうか。どうして兄を見つめてあげないのでしょうか。 親ならば、「我慢してくれてありがとう」ではなくて、「あなたの辛い気持ちは、誰が知らなくても、おかあさんだけは十分にわかっているよ」という表現をして欲しかったです。文章に表さなくても、せめて絵の中だけでも。 そんな発見をしてしまったので、今の私にとっては、子どもにあまり読み聞かせたくはない本となってしまいました。
投稿日:2006/11/26
絵が素敵です。とてもきれいだし、逆にやまんばのこわいさもひとしおでよく、感じがでています。心ひかれる絵です。 話を読むと、泣けてきます。 あやにしても双子のお兄ちゃんにしても小さいのにがまんして、 切なくなります。 親に対して許せない思いがこみ上げてきます。 でも、昔は、こうだったのでしょうか。 今のように恵まれた生活ではなく、食べ物に困り、兄弟も多くて、 自然、上の子は我慢を強いられてきたのかもしれません。 それがごくごく当たり前の感覚だったのでしょうか。 私にはわかりません。 ただ、自分の子には、もっと子供らしく自己主張をして、 けんかでもしてもらいたいです。 その上で、どんな形の我慢が必要かを学んで欲しいと思います。 「自己犠牲」はあまりよし!とはしたくないです。 でも、誰かの評価を期待するのではなく、自分で考えて納得して行動し、自分の心にたくさんの花を咲かせて欲しいとは思いました。 本当の「やさしさ」とは何か、 これから先も一緒に考えていきたいものです。
投稿日:2011/02/28
1969年初版で102万部を発刊しているミリオンセラー。 私も子供の頃、読んだことがあるので、親子2代にわたって読みました。 文章についてはあまり記憶がなかったのですが、やはりこの滝平 二郎さんの切り絵が鮮明に残っています。 小学校の課題図書だったと思うのですが、とても感銘を受けた記憶があります。 「この 花さき山の いちめんの 花は、 みんな こうして さいたんだ。 つらいのを しんぼうして、 じぶんのことより ひとのことを おもって なみだを いっぱい ためて しんぼうすると、 その やさしさと、けなげさが、 こうして はなになって、さきだすのだ。」 この頁の言葉の一つ一つに重みがあって、きり絵の美しさは人々を魅了して止まないことだと思います。 全てが、この頁に凝縮されているのではないでしょうか。 とても崇高な志だと思います。 小学校の自分は共感できたのですが、今の自分にとっては手放しで共感できない部分があるのです。 それは、この本の本質に自己犠牲の精神があって、それを全ての読み手に強いるのは無理がある気がするからです。 時代背景の差異があるにしても、素直に納得できないところです。 勿論、素晴らしい絵本であることには間違いありませんが、全てに賛同できないので、今回の評価になりました。
投稿日:2008/06/22
とても、評価に迷ってしまい、なかなか投稿できない絵本のひとつでした。(実は、他にもいくつか、そういう絵本があります。) 子どもの頃、『八郎』と共に、大好きで、何度も何度も読んだ絵本です。 もちろん、我が家の本棚にもあります。 なのに・・・ 大人になってから読むと、素直にいいと思えませんでした。 影絵のような独特な絵も美しく、ばばの方言丸出しの語り口も味があっていい!ストーリーもせつなくて、優しくて・・・。なのに、なぜ??? 長男が小2の時、道徳の教材で、このお話が使われました。 みんなが、手をあげて発表します。 「ぼくも、ゲームを欲しかったけど、がまんしたので、花が咲いたと思います。」 えええ?!それは、違うだろう?! 物があふれてる、ぜいたく三昧の現代っ子たちのがまんと、貧しい家のあやが、涙をのんで、妹やおっかあのために祭り着を我慢して咲かせた花と、いっしょのわけない! 年の離れた姉さんと妹ならまだしも、双子の兄弟の、まだまだ赤ん坊の一方が、おっぱいをがまんしなければならないシーンが、どうしても納得できない気がしました。 思えば、あの時から、私はこの絵本が、素直に好きと言えない絵本になりました。 先日、子ども読書活動推進フォーラムというのがあり、地域の読み聞かせグループが、いくつか絵本などを読んでくださり、大型絵本で、この『花さき山』を、久しぶりに堪能しました。 ばば本物が現れたかのような、上手な読み語りに、聴き惚れました。絵も本当に美しく、じ〜んとなりました。 そして、やっぱり、双子の赤ん坊のシーンで、苦しくてたまらない気持ちになりました。 なので、迷った末に、★★★にさせていただきます。 ああ、でも、もうひとつ、気づいてしまったことがあります!(汗) 山から帰ったあやが、おとうやおっかあや、みんなに言っても信じてもらえなかったシーン。 「きつねに ばかされたんではねえか。」 私の絵本にも、「そりゃあ、タコにばかされたんだわ〜!」というのがあり、何だかそっくりなんです!(大汗) 決して盗作したつもりはないのですが・・・子どもの頃好きだった絵本、意識しなくても、しみついてるのかもしれません(苦笑)。 いくら書いても、私の複雑な想いを、書ききれない気がして、こんなに長くなってしまって、すみません
投稿日:2007/10/30
やさしさをテーマにした絵本はたくさんあります。どのお話もほのぼのするものだったと思います。 けれど、この絵本のやさしさは、胸がいたみます。 双子の男の子たち、弟だけがおかあさんのおっぱいを、ひとりじめしている場面が、せつなすぎました。兄、弟といっても、まったく同じ乳飲み子なのに、、、。 「なみだをいっぱいためてしんぼうした」おにいちゃんもいつか、花さき山の花をみることがあるのでしょうか、、、。 せつなく重いお話と、美しい切り絵が印象的な絵本でした
投稿日:2014/03/27
小学校低学年の頃、 担任の先生が読み聞かせをしてくれ、 花さき山の幻想的な美しさにすっかり惚れ込み、 図書室から何度も借りては読みました。 疑うべくもない名作なのですが、 今読んでみると、 何だか評価に困ってしまうのです・・・。 我慢することも大事な事で、 時には自己犠牲が必要な時もあるでしょう。 確かに、 自分が満たされている時だけでなく、 忙しい時や大変な時、 自分も苦しい時でさえも人を思いやれる人こそが、 本当に心の優しい人と言えるのかもしれません。 ですが、双子の兄弟の場面。 あまりに可愛そうで、 どうしても後味が悪くて仕方ないのです。 母親は、なぜ背を向けているのでしょう。 兄の我慢の上に胡坐を描いて、省みる事もしないのでしょうか。 年の離れた兄弟ならいざ知らず、兄もまだ乳飲み子です。 誰もその優しさを知らなくても、山は知っている。 これは、親離れをしつつある子供なら心の支えとなりえますが、 母親が絶対である年頃の子には、何の慰めにもなりません。 この描写があるので、 小さな子供に読むのにはちょっと躊躇いがあります。 美しい画集と割り切ってしまうなら、 小さいうちから触れさせてあげたいのですが・・・;
投稿日:2011/01/21
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