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夜がくるまではなかなかよいと思う みんなの声

夜がくるまでは 作:イヴ・バンティング
絵:デヴィド・ウイーズナー
訳:江國 香織
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,386
発行日:1996年
ISBN:9784892386190
評価スコア 4.17
評価ランキング 25,435
みんなの声 総数 5
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  • モノクロの絵が秀逸

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    絵がデイヴィッド・ウィーズナーによるものだったので読みました。
    1956年生まれのデイヴィッド・ウィーズナーは、2002年「3びきのぶたたち」2007年「漂流物」でコールデコット賞を、1989年「フリーフォール」1992年「かようびのよる」2000年「セクター7」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

    西洋建築物に見られるガーゴイル(gargoyle)は雨樋から流れてくる水の排出口、建物の終端として設置されている悪魔怪物の石像のこと。
    外に大きく突き出ている「ガーゴイル」が多いのは、雨水が石壁を伝って流れることで壁にある彫刻を侵食するのを避けるためだそうです。

    物語は、夜になるとガーゴイルが徘徊するというもの。
    それが、悪さをするのではなく、公園で仲間同士でぼやきあったりするというもの。
    そのエピソードが笑えます。
    雨樋だから落ち葉で喉が詰まるとか、大時計の傍で煩いとか、鳥の糞がたまらないといった、成る程と頷けるものです。
    ぼやきたくなるもの無理はありません。

    モノクロの絵は、ウイーズナーらしさが溢れていて、ガーゴイルの特徴を余すところ無く表現しています。
    やはり、モノクロだから良いのでしょう。

    文章に難しい言葉が多く、抒情詩のような雰囲気があるので、小学校高学年くらいが自分で読む類の絵本だと思います。

    投稿日:2011/04/09

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    1
  • ガーゴイル

    ガーゴイルを知らないと、この絵本の本当の面白さは解らないのかも知れません。
    日本の建築で探すとしたら鬼瓦?
    ヨーロッパで、建物の屋根や壁から突き出ているガーゴイルを目にしたときには、何ともその邪悪な姿に違和感を覚えたものです。
    ふだん世間を見渡しているガーゴイルが動き出したら、やっぱり不気味です。
    そんな絵本です。
    モノトーンの絵と、お話に興味をもったら、ガーゴイルのことを調べてみると、もっと楽しめると思います。

    投稿日:2018/07/22

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    0
  • 魔除けのガーゴイル

    南仏で見たガーゴイルたちは、雨どいだったのですね。
    現地の方に魔除けだと教えてもらったのですが、ただの飾りではなく使い道もあったのですね。
    そうそう、こんな風に軒下から突き出していました。
    そしてこんな話を思い浮かぶのがわかるような様相を呈していました。親しみを覚えます。

    さて「おもちゃのチャチャチャ」よろしく夜の世界で、ガーゴイルが息抜きするお話ですが、モノクロで繊細なデイヴィット・ウィズナーの絵が、なんとも味を醸し出しています。じっくり眺めて楽しめます。
    ルビはありますが、そこそこファンタジーも経験し、様々な語彙が理解できる小学校高学年からが楽しいでしょうか。
    ガーゴイルって、本だけでなくファンタジーベースのゲームにもよく出てきますよね。案外子どもには身近なのかもしれません。

    投稿日:2007/09/14

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