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アンナの赤いオーバーなかなかよいと思う みんなの声

アンナの赤いオーバー 作:ハリエット・ジィーフェルト
絵:アニタ・ローベル
訳:松川 真弓
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1990年12月
ISBN:9784566002883
評価スコア 4.76
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  • 「戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげるね。」
    アンナのお母さんがそう約束したのは、厳しい戦争の時代のこと。でも、戦争が終わってもお店には物がなく、お金もない。そんな状況の中、お母さんは知恵を絞って、なんとかアンナに新しいオーバーを作ろうと頑張ります。

    羊毛を手に入れるためにおじいさんの金時計を交換したり、糸を紡ぐおばあさんにはランプを渡したり。染料のために森でコケモモを摘んで、布を織るためにはネックレスを交換。最後にティーポットと引き換えに仕立て屋さんに頼んで、ついにアンナのための真っ赤なオーバーが完成します。

    こうして出来上がった赤いオーバーは、アンナにとってただの服じゃありません。たくさんの人の手がかかり、時間をかけて作られた特別な宝物なんです。そしてクリスマスには、アンナとお母さんがオーバー作りに関わったみんなを家に招待して、素敵なイブを過ごします。新しいオーバーを着たアンナを見たみんなが「こんなに素敵なクリスマスは久しぶりだ!」と言い合う場面は心が温かくなります。

    このお話は、実際にあった出来事がもとになっています。戦後の何もない時代に、ひとつのオーバーを作るのがどれほど大変だったか。でも、時間をかけて工夫して少しずつ作り上げるその過程が、アンナにとって大切な思い出になったんだと思います。

    この絵本を書いたのは、アメリカのハリエット・ジィーフェルトさん。そして挿絵は、カルデコット賞を受賞したアニタ・ローベルさんが描いています。ローベルさんの絵は、アンナやお母さんの頑張りや、赤いオーバーの美しさ、冬の寒さまでも感じられる温かいタッチが魅力的です。

    物があふれている今の時代だからこそ、こんなお話を子どもたちに読んでほしいと思います。ひとつのものに時間や手間をかける喜びや、人とのつながりの大切さを、親子で一緒に感じられる素敵な絵本です。

    投稿日:2024/12/21

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  • 赤いオーバーが象徴するもの

    知人に勧められて手に取りました。
    戦争を背景にした実話とのこと、前書きも重々しく、覚悟してページを開きました。

    終戦後の物が手に入らない時に、羊牧場の主人、糸紡ぎの女性、機織りの女性など、様々な人達との物々交換や、自ら染料になるコケモモを摘んだりして、年月と手間をかけて、娘のために赤いオーバーを作るという話。

    途中までは、何か、違和感を感じながら読みました。物が手に入らない時代といいつつ、それでも、宝飾品や装飾品を持ち、食料に困った様子もなかったからです。

    でも、終盤、赤いオーバー作りに関わった人達を招いてのパーティーのシーンで「おや?」と思いました。これは、赤いオーバーのその向こうにあるものを伝えたい絵本なのかな?と。

    時をおきながら、何度も読んで、考えていきたい一冊だと思いました。

    投稿日:2022/11/28

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  • クリスマス

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子7歳、女の子5歳、女の子1歳

    クリスマスに読んでもいいかなー。
    戦後、お金がないアンナの家。
    物と交換条件でコートを作っていきます。
    羊毛を頼んだり仕事を頼んだり。
    時間はなんだかんだでかかったもののコートができていく様がすてきでよかったです。
    ハッピークリスマス!

    投稿日:2018/12/01

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  • 戦争の後、娘にコートを作ってあげたかったママのお話。自分のもつ大事なものを次々に、宝石や食器と交換に、毛をもらったり、つむいでもらったり、染めてもらったり、、、としていき、やっと最後に赤い綺麗なコートになります。

    今の価値で言うと、宝石をいくつも手放して、コートにするのはちょっともったいないと思うけれど、子供を暖かく、そして明るい気持ちにするために大切なものをたくさん手放す母親の姿が、オ・ヘンリーの時計と櫛の話のようで、感動的でした。

    しかも最後に、クリスマス祝いでパーティに全員、コートを作った人をよんで料理をふるまうなんて、、、、戦争でお金がないところなのにいいのかなあ、食材を大切にしたほうが、、、といろいろ勝手に心配しましたが、とても心が広いのだなあと思います。

    投稿日:2014/10/23

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  • 一枚のオーバー

    たった一枚のオーバーを手にいれるまで、とても長い時間と、たくさんの人の手間がかかっていましたね。
    「欲しい」と思ったら、なんでもすぐに手にはいることに慣れてしまっている私達には、驚くばかりでした。
    きっと、こういった背景があるから、「物を大切に」という気持ちもうまれるのでしょうね。

    投稿日:2013/12/03

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  • オーバーに込められたみんなの思い

    「戦争が終わったら新しいオーバーを買ってあげよう」と約束したお母さん。
    戦争は終わったけれど、店はからっぽ、お金もない。
    だけど、お母さんはアンナに1年かけて約束を果たします。
    金時計と交換に羊の毛を手に入れ、ランプとひきかえに羊毛を毛糸に紡いでもらい…。
    お母さんは身の回りの物と交換にオーバーを形にしていきます。
    アンナと一緒に赤く染めた毛糸は、これ以上ないと思えるほどの赤。
    オーバーを作るのに関わった人たちと一緒に開いたクリスマス。
    アンナにとってはこれ以上ないクリスマスでしょう。

    さりげなく描いているけれど、良く考えると重いお話なのですよ。
    表に出てこないけれど、戦争で荒廃した暮らし。
    お母さんはオーバーのために財産を削って行く。
    1年たってやっと普通の生活になってきたようですが、お父さんはいない。
    アンナにとって赤いオーバーはいろいろな思いが込められた衣服になったと思います。
    もう少し戦争が顔を出しても良かったのでは。
    しあわせ感いっぱいで受け取ってしまったら、オーバーの色は少し褪めてしまうのではないかと思います。

    投稿日:2010/12/17

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  • じわりと感動しました

    • たりさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子10歳、女の子5歳

    読みながら自分も考えさせられました。
    物が簡単に手に入ると言う事がどれほど貴重な事なのか。

    読み終わった後娘の顔を見たら、かすかに目が潤んでいました。
    彼女はそれから何度も自分で読み返して、今もとても大事にしています。

    読んだ後も感動が染みてくるそんな絵本です。

    投稿日:2008/12/21

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  • 戦争が終わったら、オーバーを買ってもらう約束をしたアンナ、だけど、町には物もなくって、家にはお金もなくって・・・

    そんな、冒頭部分で、「重い」話を想像したのですが、お話は、想像に反して、さわやかに進んでいきます。
    どんなときも、前向きに問題を解決していく、この親子にとても共感します。出てくる人は、みんな温かい。
    それは、物がなくても、戦争が終わって、これからみんなでよい世の中を作っていこうという、時代の活力まで創造させてくれます。

    赤いオーバーを手に入れるために、なくしたものもたくさんあるのですが、手にしたものの方が、何百倍も大きかったことでしょう。

    クリスマスの時期に、是非読みたい絵本です。

    投稿日:2008/11/04

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  • 物を大事に・・・

    • とっちゃんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子7歳、女の子4歳

    戦後の物のない時代に、アンナの母親がオーバーを買ってあげようと、
    物々交換しながらオーバーをプレゼントしてあげるお話です。
    オーバーを作るのに、毛糸の原料の羊の毛から集めていくのだから、
    大変な時間と労力がかかります。
    今の時代でしたらそんな悠長なことしませんよね。
    でも、欲しいものを長く待ってやっと得られた時の喜びは、
    物を大事に使うという気持ちを養う上で、
    とても重要なことだとこの本は教えてくれています。

    投稿日:2007/09/25

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  • 自然に生まれる愛着と感謝

    母は娘にオーバーを贈ろうと考えます。まず最初に毛糸を作るために羊毛を手に入れることを考えます。インターネットで物が簡単に手に入る現代の感覚からいくと大変気の長い話です。物々交換により、最後にはオーバーを手に入れます。1つのものを作る過程で親子はいろいろな人と出会います。オーバーを通して、仕事と人に対する感謝の気持ちが浮かびあがっているように思いました。作られる過程から自然に生まれる愛着と感謝。物あふれる現代で忘れかけていた新鮮な喜びを感じずにはいられません。古くなったオーバーは青です。最後に手に入れるあたらしいオーバーは真っ赤
    です。質感のあるふたつの色が美しく印象的です。

    投稿日:2005/05/29

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