チェブラーシカは、1967年に出版されたウスペンスキーの「ワニのゲーナ」を元に作成されたパペットアニメーション映画に登場する不思議な動物。
本来の主人公は、友人である「ワニのゲーナ」だったが、その人気からむしろ実質的な主人公となったというのだから分からないものです。
その後ロシアの国民的キャラクターになり、2004年のアテネオリンピック以降ロシア選手団の公式キャラクターになっています。
大会ごとに色を変え、2010年のバンクーバー冬季オリンピックでは青いチェブラーシカのぬいぐるみが登場したのは、記憶に新しいところです。
そんなチェブラーシカが、日本で初めて絵本となった作品です。
チェブラーシカの出生と名前の由来から物語は始まります。
ワニのゲーナが友達募集の張り紙したことで、応募したチェブラーシカやガーリャが登場するというもの。
いじわるなシャパクリャクが少しは改心するシーンもあったり、友達の家の始まりも描いてあったりと、チェブラーシカを知るに必要な情報が盛り沢山の内容です。
文章は長いですが、チェブラーシカを始めとするキャラクターが魅力的なので飽きることなく読み聞かせできる絵本だと思います。
チェブラーシカというキャラが全てと言っても過言ではない絵本ですが、馴染の薄いロシアの風景も楽しめます。