「ちいさいひなた」 なかなかよいと思う みんなの声

肌寒い季節に読むと、ひなたのぽかぽか、ぬくぬくした心地良さが伝わってきました。
縁側というシチュエーションにも懐かしさを感じます。
今はどこにでもエアコンがあり、紫外線にも注意しつつの暮らし方ですが、 ときには日向ぼっこしてお日様の恵みに感謝したいなと思いました。

「ひなた」とは子どもの名前なのかなと思いページを開きましたが、「日向」のことだったのですね。ひなたのあったかさや移ろいのある感じが読んでいて感じ取れました。ぽかぽかの日向があるだけで、大人も子どももほんわかした気持ちになりますね。読んだあと思わず実際のひなたを探してみたくなる絵本です。

ひなた、は日向ぼっこのひなただったんですね。太陽の角度で、おうちにさしこむ光の形がかわっていきます。女の子やネコがひなたで遊んでいるのが、ほほえましいなと思いました。女の子もネコもママもみんな日向ぼっこしながら、お昼寝は気持ちよさそう。ぽかぽかまったりしたお話と絵にリラックスできました。

ひなたを見つけた女の子と猫のあたたかな空間が、絵や文から伝わってきてとても癒やされました。途中で出てくる｢おざぶ｣という言葉も、響きがとくに可愛くてお気に入りです。
光や影を見つけて観察する姿は、幼い頃の自分と重なるようで、懐かしく不思議な感覚にもなりました。
日常にある幸せを再確認ながら過ごしていきたいと思わせてもらえた本です。自分の子どもがもう少し大きくなったらまた一緒に読みたいと思います。

「ひなた」とひらがなで書かれていたので、「何だろう？」と思って読んでみたところ、「陽だまり」のことでした。
お日さまが差し込んでできるひなた。ひなたと戯れる小さな子ども。そんな、この絵本の主人公の様子と温かそうなひなたに、読んでいてほっこりさせていただきました。