訳者名を見て、まさかと思って但し書をみると、学習院大学大学院人文科学研究科博士前期過程を終了とありました。
しかも、3人の子供の母親であり・・・とあって、やはりあの紀子様だったので驚きでした。
このシリーズは、全8巻あって、各地域の動物を描いています。
主人公である動物の子供たちが好奇心いっぱいにくりひろげる物語を通して、自然や動物の生態を学ぶ科学絵本ですとあるように、範疇は科学絵本と言えます。
所々に動物の注釈があって、かなり本格的なものです。
アリクイが一日に食べるアリの数が3万匹とか、アリクイが泳げますとか、とても興味をそそられる話が記載されているので、子供も大喜びするに違いありません。
少くとも、我家ではかなり好評でした。
ストーリー自体は、とくに感慨深いところはないのですが、絵は愛嬌を持たせつつ上手く洋服を着せてデフォルメしているので、見る楽しみも併せ持つ絵本と言えるでしょう。
動物を描いた絵本として本格的なものなので、自然科学に興味を持ち始めたお子さんに特にオススメします。