1972年初版の作品ですが、あとがきを読むと、1956年にすでに紙芝居としてできていたとのこと。
確かに赤とんぼが題材というのは、古き良き時代、との感がありますが、
子どもたちの生き生きとした姿は色あせないと感じました。
赤とんぼの運動会を描きます。
先生がいて、子どもたちがいて。
原っぱが運動場ですが、不思議に違和感がありません。
かけっこ、つなひきなど、馴染みのある演目がうれしいです。
案外あっさり運動会は終わりになりますが、なんと、そのあとに事件が起こるのですね。
なんと、ギャングコウモリによる誘拐。
でも大丈夫、さっきまでの運動会スキルを使えば、ほら、ね。
いかにも勧善懲悪で、ややギャングコウモリがかわいそうですが、
子どもが大活躍のストーリーは共感できそうです。
やや長いので、小学生くらいからの方がよいと思います。