2001年の韓国の作品。
2002年に、ニューヨーク・タイムズ社による「2002年世界の優れた絵本10選」に輩出されています。
物語は、黄色いかさが、家を出るシーンから始まります。
アングルが上からなので、姿は見えません。
それが、次の家で青色のかさと合流します。
次が、赤色のかさと、ドンドン合流していくのです。
橋を通り、公園を抜け、噴水を過ぎ、階段を下りと、色とりどりのかさが増えていきます。
線路の踏み切りで待つシーンなんか、線路に押し合っているように見えて、危ないったらありゃしないという感じ。
仕舞いには、画面一杯にかさが描かれるのですが、最後のページで、それが雨降りの通学風景だったことが分かります。
文字のない絵本ですが、子供が自由に話しを創作しつつ見ることの出来る作品です。
かさの動きで物語ることが出来ているので、作者の類稀なる表現力を感じました。
また、この絵本には、シーンにあわせたピアノ曲のCDが添付されています。
CD機の故障で聞けなかったのですが、新しい取組みとして注目できる作品だと思います。