2012年の青少年読書感想文全国コンクールの低学年の課題図書となっていたので読んでみました。小学校2年生の娘も「私も、へいわってどんなこと?って思ってたんだ!」と興味津々。
平和を語る絵本と聞いて、私はちょっと身構えてしまっていました。確かに大事なことだけれど、平和をテーマにすると、戦争などの暗い描写を描いたり、教科書のように模範的になったりしがちだからです。
イメージ通り「せんそうをしない」「ばくだんなんかおとさない」とストレートな言葉が続き、ドキドキしました。でも、そんな言葉が続いたあとに「だって、だいすきなひとにいつもそばにいてほしいから」と描かれ、「おなかがすいたらだれでもごはんがたべられる」「ともだちといっしょにべんきょうだってできる」と、子どもたちにとって身近な話も綴られています。
あたりまえに生活できることが、本当はとても価値があり、その積み重ねこそ「平和」なんだ。と小さな子でもなんとなく理解できそうです。一緒に読んだ私も、おおいに考えさせられる内容でした。絵もかわいくて、とても読みやすいです。
ただ、小学校の低学年がへいわをテーマに読書感想文を書くのは、ちょっと難しいような気がします。