作者の中川 ひろたかさんは、日本ではじめての男性保育士として勤務した後に、児童作家になりすでに100冊を超える作品を世に送り出しています。
このお話は、ともだちなんかいらないって思っているワニのカイと、うさぎのウーの出会いからともだちになる過程を描いています。
友達関係に悩みだす小学校低学年の子供には、特に大きな共感を得られるのではないでしょうか?
カイとかウーのような子供って良く存在しているし、ちょっとした出来事で友達になったりする部分を丁寧に書かれているので、物語に引き込まれてしまったのだと思います。
挿絵も、この物語にぴったりで、その擬人化された動きがたまりません。
とくに、カイとウーが雨宿りしている大木の一面の大きな絵は、見る者の心を落ち着かせてくれる素敵な絵だと思います。